Tim Rollins and K.O.S.

今日のart appreciationのクラスで見たmovieが凄く良かったので、覚え書き。

Tim Rollins and K.O.S.って団体?集団?のドキュメンタリー。
元美術教師のTim Rollinsがアウトローな子供と絵を完成させたりしていく感じ。
先生は「高校も満足に卒業できないような子達でも素晴らしいartを完成させるのよ!」って言ってたけど、論点違う気がする。
多分、低所得者層の子供達。
で、目の前で父親をスリに銃殺された子だったり、多分、いろいろ問題を抱えた子達なんだろうと思う。
凄く繊細な子達なんだと。
K.O.S.自体は、ただ集まって絵を描いて…ってんじゃなくて、ちゃんと最低限のルールもあるし、基本的に1つの作品を完成させようとしている。

私みたいに、当然のごとく進学して、あまつさえ学費の高い留学までしてるような、流れるように生活している人間には表現できないような深淵まで考えを巡らせているんだろうな。
凄く素朴で、素朴だからこそ小さな事にも一喜一憂してるんだろうな。
と思った。

途中で、最年少の子が銃で殺されるんだけど、泣きそうになりながら見た。
たまたま、運悪く強盗か何かの人質になってしまったらしい。
5人の被害者のうちの1人。
たまたまその時に、たまたまその建物に居て、たまたま人質になって…みたいな複数の偶然が重なってしまったらしい。
凄く綺麗な絵を描く子。

多分、K.O.S.の子達は私よりも若かった。
私よりも若いけど、深さは私なんか比では無いぐらい深く、そこから出てきた1枚の絵であり、その深さから出てきた物の集合体である絵は凄いと思った。
他の絵よりも好きかな。

artとか嫌いだし!
とか言ってちゃいけない
恵まれた環境を生かして、頑張らないといけない、と思った。


Tim Rollinsが言った
先生にresponsibilityは無い。先生はresourcesだ。何を学ぶかっていうresponsibilityは生徒にある。
ってのは、座右の銘にしようか、と思うぐらい凄くささった。



補足:
見つけた。
http://hirshhorn.si.edu/visit/collection_object.asp?key=32&subkey=2748:From the Earth to the Moon
これを描いた子、Christopher Hernandezくんが殺された子。
凄く楽しそうにこれを作成してた所が映像にあって…
これ、近くで見てみたいんだけど、今は展示されてないみたいで残念。